肥えた羊の製造過程

現実逃避が趣味の社会人の、ライブや映画や舞台の備忘録

10月21日 映画

映画「空白」

交通事故のシーンがめちゃくちゃ怖い。あの、すごいさらっと人が死ぬ。本当に日常の中で特別な演出感なんて全くなく。事故死ってそういうものだという描写がものすごくゾッとした。
監督、ヒメアノ〜ルの人じゃん…すげぇ納得しちゃったよ…。
古田新太の狂人化も、松坂桃李が擦り切れていく様も しんど!!ってなるんだけど、私が1番しんどかったのは 寺島しのぶでした。善意(と思っている)の押し付けが半端ない。個人が思う正しさを振りかざす暴力。
ずっとずっと、どこにでもいるような[嫌な人]を見続けるので、藤原季節 演じる古田新太の弟子が作品の良心のような気がして、彼の存在は救いでした。