肥えた羊の製造過程

現実逃避が趣味の社会人の、ライブや映画や舞台の備忘録

巻きます。効きます。人によります。

どうも。
うっかり日にちを間違えて歯医者に行ってしまいました。
やってもらえてよかったです。

そんな恥はさらっと流し、予告どおり試写会日記です。


包帯クラブ

日本教育会館一ツ橋ホール
なにげに見やすい席をGETできました。
席数に対して招待数が少ないのか、はたまた月曜の夜でこれない人が多いのか、
若干席にゆとりがあった模様。

原作は未読です。
天童荒太は家族狩り第1部の「幻世の祈り」しか読んだことがありません。
しかもどうも食いつけなくてそこから続き読んでないし…;
でもこの作品は劇場で広告(チラシ)を見てからすごい気になってました。
っていうかそのチラシのデザインがすげぇ良かったんだよ。
青い空に包帯だけ風になびいてる、ただそれだけ。
試写会会場で配られたチラシとはデザインが違ってたけど、断然前の方が好き。

さてさて、本編ですが、良かったです(´∀` )

ええ、キャスト好演でしたよ。
あんまり出演者で食いついた作品ではないので一押しな役者がいるわけではないんですが
めちゃめちゃ浮いた子がいたわけでもなく、だいぶバランスがよかったと思います。

若干サイトに対しての批判・荒らしが反応遅すぎんじゃねぇか?という疑問や
その他もろもろ「っつかそのままにしてたのかよ!だからだよ!」
などのツッコミはありましたが、トータル満足でした☆

個人的には最後の鉄棒の男の子に持ってかれた感があります(笑)
あれはズルイよ。やられるよあの顔!いい笑顔だ!

まっすぐ、まっすぐ、ただ歩いて、歩いて、歩き疲れて、
ふっと道を曲がるように、人は死を選ぶ。

すごくよくわかります。
こんな風に死に近寄ってしまう気持ちも、
少年の「ただ幸せそうなのが腹が立った」という気持ちも、
「しなかった」という事にひどく罪悪を感じる気持ちも。

精神的に脆いキャラ、というのにすごく魅かれるので
この柳楽演じる<ディノ>は実にツボ。もうちょい儚ければクリーンヒット(笑)

とても地味ではありますが、じんわり優しくなれるというか
割合素直に受け入れられる作品だと思います。