肥えた羊の製造過程

現実逃避が趣味の社会人の、ライブや映画や舞台の備忘録

久しぶりに映画を観た@7月1日

 

重力ピエロ

行こう行こうと思いつつ、なんとなく先延ばしになってたのを
やっと観に行きました。
近くでの上映が終了してしまっていたので渋谷まで。
この日は夜に中野で舞台を見る予定もあったので丁度いいっちゃあ丁度いい。

さて、観終わって。

伊坂作品の何が好きって、もちろん作品によりますが、
例えば友人に設定とかあらすじだけ紹介したら
「重っ!」とか「(精神的に)痛い!」とか言われてしまうだろうところ
実際読むとそうでもなく消化できる感じ。
なおかつ、人間の“影”の部分が、眼前に突きつけられるわけでもなく、
じんわりと滲み出ている。
ミステリーというジャンルに分類されているものの、実際には謎解きではなく
人間というものに視点があるのがたまらないわけです。
特にこの「重力ピエロ」はそういう色が強いと思うんですが、

映像作品として、その辺の表現が、すごくいい。

キャストも文句なし!

そして主題歌。
実はこの作品を映画館で見たかったという原動1割くらいはこの曲を劇場で聴きたかったという。。
この楽曲でメジャーデビューになる彼らですが、
2年前に彼らが優勝したアマチュアの大会を見に行ってるので
なんとなくちょっとした親戚気分になったりしてます。
…図々しいにも程があるのは承知してます(爆)
でも、本当に良いんです。
主題歌として映画を全く壊していないって、凄いことだと思います。
製作サイドがちゃんと楽曲をアーティストブランドで選んでいない。
なので、その分作品の雰囲気がブレぶれない。

大当たりです。
めちゃくちゃ好きだ、これ。
原作とは若干設定が違ったり、伏線もだいぶ分かりやすくなっているんですが
自分程度の小説好き映画好きには十分満足いく作品でした。