パルコ・プロデュース公演2021
『Birdland』
作】
サイモン・スティーヴンス
演出】
松居大悟
出演】
観ていて、心臓を絞られるみたいな感覚になりました。
何度も涙が浮かんで沈むを繰り返して、何でもない瞬間に急にぶわわっと泣けてきました。
大まかな話としては好物の部類だし、しんどいとは聞いてたんですが、これは想像以上にやられる。
かわいいシーンももちろんある。
でも回復が追いつかない。
とにかく主演がずっと舞台上にいる、吐きそうになるくらいセリフ量が多い、感情の混沌具合がすごくて情緒死にそう。
演者も大変だけど、個人的には観客として休憩時間が心から必要。心からっていうか心に必要。
これが、とても現実的な話だと言うのが何よりつらいです。自分もそれに関わっている。あの中のひとりなのだと。
そう思うと謝罪の言葉が流れ出る。これすらも身勝手だと分かりながら。
ただ間違いなく、ポールはクズ野郎でした。