<男たちの大和 ~YAMATO~>
どうもやっぱりどこか違う世界の話、というか、他人事な感覚がある。
事実なのに。自分の祖父母が体験してきたことなのに。
自分が誰かに危害を加えたわけでもないのに、
生きることを否定されるツラさ。
それを言わざるを得ない相手の心情がわかってしまうツラさ。
生き残ってしまったことの罪悪感。
殺されるにしろ、自決するにしろ、行き着く結果は同じなのに
そんな道をとるプライド。義。
命を賭すことより、守ることを考える人。
命を守るために、賭すことを考える人。
そんな心がたくさん見えるから、
だからこそ“傷”なのだと思う。