肥えた羊の製造過程

現実逃避が趣味の社会人の、ライブや映画や舞台の備忘録

9/29@麻布die pratze

■舞台■

HOSHIIKA PROJECT ~不思議の国のカス勇者~

知人が客演だったので観に行ったんですが、立て続けに公演いれてて感心します。

<あらすじ>(その知人の日記より拝借)
扉のない館に住まう5人の化け物。
ブタ、シーラカンス、ドロダルマ、ゼンマイ人形、トビラ。
彼らはこの出口のない世界で目的もなく暮らしていた。
そこに1人の少年(クロ)が現れ、出口を探し始める。

約2時間の舞台です。
狙ったわけではないんですが、たまたまど真ん中正面ポジに座ってしまい
早々に しまった!!感、満載 (´∀`;)

さて、公演終了後のアンケート。
毎回のことだけどアレ苦手なんだよ…。その場でコメントって出てこないよねぇ。
まだライブとかだと書きやすい感じなんだけど、舞台となると時間も長いし見るポイント多いしで
全然まとまらない・・・(汗)

で、結局書いた内容↓
「残念ながらちょっと長いと感じてしまった…特に1人ずつ現実に帰っていくところ。
 あとその時のSEが萎える。 衣装と音楽が素敵で印象に残った。」

確か、こんな…。


あっははーw
役者についてとかストーリー展開についてとか全く触れてねぇでやんのwwwww


ってことで公演も無事に終了してることですし
思い出しながら感想語ろうと思います。

オイラは、どうもこう、どストレート!な作品よりも、
ちょっと捻くれたっつーか、微妙に外す作品が好きみたいです。
ということを念頭に置いて、
且つ基本的に物事に対して否定的な人間であることを踏まえつつ、
以下読んでくださいまし。




まず第1場、導入部。モノローグからのスタート。
当り前だけど、ここでどれだけ深い角度で世界に入れるかで盛り上がりが違うわけで…
ごめん、角度浅かった!!(爆)

何が気になるってブタ役の鼻や耳を固定してるセロファン

あ、展開読めたw伏線わかりやすーい(´∀` )
…役者、セリフ噛みすぎじゃね…?

現実へ戻っていくところ、SEが軽すぎてなんか凹むよ…
え、全員やるの?

たたたたたたた「たらふく」??!!Σ(゜Д゜;;)
「たらふく見せてあげるわよ」ときましたか!
「たっぷり」とかの聞き間違いじゃないですよね?!
ああビックリしたー( ̄□ ̄;)
女の子の年齢設定いくつなんだろう。

うわ!エンディングで曲の再生順間違えた!
これは痛い;;


んでんで、思い返してみてふと感じたこと。
「あー、なんか、1人1人について丁寧すぎたかもなぁ」

全ての人物に問題提起をして、
ひとつひとつ論理展開を数学の途中式の如く解説し、
キレイさっぱり明解な答えを提示して…って、詰め込みすぎてて正直長い。

ストーリー展開に【波】があるように、登場人物の扱いにも強弱の波がないと
山場がない話がつまらないように、人物が全員同じに見えてつまらなくなる。と思う。
(稀に山場がないのに面白い作品もあるが、相当なセンスと技術の上に成り立つと考える)

変人も変人しか居ない集団の中では凡人、というのと似てるかな。
…違うかな;

というより、個人的に、「スポットの当たらない部分/人物について考察する」のが楽しみなので
あれだけ整理されて並べられちゃうと残念なんだよねぇ。

あ、【扉】と【鍵】がたくさん出てくるのは面白かった☆
対になるものをこの2つとして分類すると、
・現実世界で欠けてたもの=【鍵a】                
・【鍵a】に気付き出すと読める本=【扉B】
・本の中の役(=自分の本質=【鍵b】)を演じることで【鍵a】のヒントとなる。
・その後の「鏡」とのやりとりによって【鍵b】がより浮き出てくる。
 (=鍵bを導く、すなわち本質を映すということで「鏡」なのかな。
  あ、抹消された記憶の真実を映すという意味もあるか)
・現実世界(過去)への【扉C】、コレに対する【鍵c】は「知りたい」と踏み出す“行為”かな。
・現実世界への【扉A】
 そうするとコレを開くための【鍵a】を導くための【扉B】は結果的に【鍵】であったことになって、
・【扉B】を【鍵】にするための【鍵@】=クロ か。
・で、クロを【鍵@】にするための【鍵¢】が【扉C】、と。

劇中で鍵aは切符と表現されてるけど、現実世界への「旅立ち」に対して「切符」であるので、
旅立つ為の「扉」に対しては「鍵」の扱い…でいいんだと思う。

<図式>
A-a
  ↑@<…¢=C-c
B-b         こんな感じ?合ってる?


あと、本の中の部分ってこんなに長く必要だったか…?と。
ここって、【鍵b】を導くくだりなんだよね?
①わざわざシーラカンスのポジションにクロを仮配置して1度「勇者」として扱い、
②その後、「勇者」は他人の役割であり、本当は物語に登場しない「カス」であるという事を伝え
 軽くオチつけて次の場面へつなげ、
③まぁ最終的にクロの言葉によって心救われたというか、前に進みだすことができた登場人物たちが
 「君はあの物語で勇者ではなかったけれど、カスなんかじゃなくて、君こそが自分にとって勇者だ」と
 「君は最強の剣をもっていたんだ」という類の感謝の言葉を遺し、現実世界へと帰っていく、
本質を見つけるというより、なんか言葉あわせのための場面という印象が強いんですが…。
そもそも現実世界の性質を反映させたのがあの化け物の形態で、
それを更に置換させてるわけで、
なんか遠回りした感じがしてしまうんだよなぁ (-"-;)
必要だとは思うんだけど、うーん、なんかこの形であった必要はあんまりない気がしてきた…;;




しかし、関係者しかなんのこっちゃわからん日記になったなー。

…いつものことか。
じゃいいや (´∀` ) ←をい