肥えた羊の製造過程

現実逃避が趣味の社会人の、ライブや映画や舞台の備忘録

1月20日 映画

映画「43年後のアイ・ラヴ・ユー」


私は頭の切れて冗談が強めの不良な爺ちゃんの話が好きなようです。
かつての恋人リリィがアルツハイマーで施設に入居している事を知ったクロードは、彼女に自分を思い出して貰い、そして彼女をもう一度輝かせる為に自ら同じ病気と偽って同じ施設へ。
彼女は元女優、彼は演劇の評論家。医師の診断書を貰い入居をクリアする為に、彼はアルツと認知症の専門書や医学書を読んで、いわば「役作り」をして望むわけです。だから、入居者に対してもイライラしないし、否定しない。良好な関係が出来ているのが凄いと思いました。
たぶん感心するポイントはここじゃないことは察してる。
ただの自分勝手な男性の話の印象にもなりそうだけれど、割とそこはファンタジーな感じの仕上がり。
あと、義理の息子が清々しいただのクズ。
クロードと隣人で友人のシェーンの関係がすごく良い。オープニングからの会話のテンポ感も楽しかったけど、エンディングが最高。